2022.07.29
生産管理システム

生産管理システムを導入する際の注意点について

製造業の生産性を高め、業務改善のツールである生産管理システム。

目的を明確にして導入できれば大きな成果の達成も期待できますが、安易に導入してしまうと失敗してしまうことも。

そんな生産管理システムを導入するまでに注意しておきたいポイントがあります。

今回はシステムの導入前の検討方法や導入の際の注意点についてご紹介します。

近畿システムサービス管理部

近畿システムサービスは、店舗のトータルな提案を行うシステム開発会社です。免税システム、RFIDソリューション、電子署名等、多くの業種システムの開発実績がありますが、特に流通関連のシステムでは多数の実績とノウハウがあります。

生産管理システムの検討の流れ

生産管理システムの検討の流れ
まずは検討の流れについて説明します。

生産管理システムを導入する前に、その目的やどのシステムを選ぶかを慎重に検討する必要があります。

検討の際に気をつけたいポイントについて見ていきましょう。

目的の確認

まず、なぜ生産管理システムを導入する必要があるのか、導入の目的を確認・設定します。

ただその現場が楽になればよいということだけでなく、経営者視点で企業としての導入目的をしっかり考えることが大切です。

そうでないと、導入前の検討段階で各現場の意見がまとまらず、導入に工数と時間がかかってしまいます。

自社の生産現場にふさわしいシステムにするには、どんな要件が不可欠かを洗い出し、常にメンバー全員で導入目的を意識しながら検討するようにしましょう。

システム選び

検討の段階ではシステムの選びも必要です。

生産管理システムの効果を最大限発揮させるためには、自社のニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。

システムにはさまざまな特徴や機能があるので、目新しい機能に目がいきがちですが、導入目的に最もマッチしたシステムを選びましょう。

導入の際の注意点

導入の際の注意点
慎重に検討を行った後に導入へと移るのですが、その際にもいくつか注意したいポイントがあります。

導入前・中・後にそれぞれおさえておきたいポイントがあるので、詳しく見ていきましょう。

【導入前】経営者側の意向を確認する

企業として取り組むべき「課題」と生産管理システムの導入で実現したい「導入の目的」擦り合わせ、優先順位を決めて、検討を進めていきます。

このとき、ヒアリングの順番を失敗すると、会社全体としての導入目的を定めるのが難しくなります。

生産管理システムは全社横断的に行うべきものなので、経営トップにインタビューをしてから現場へのヒアリングへ移るようにしましょう。

これにより、部門を超えた形での導入が実現します。

【導入前】現場のキーマンに協力してもらう

生産管理システム導入には経営トップと同様、現場の責任者の協力が必要になります。

システムを操作するのは現場のスタッフであるからです。

現場を知らない管理職ではなく、現場を知り抜いて大きな影響力を持つキーマンでなければいけません。

どの現場にも人望の厚いベテランがいるものです。

その人に導入プロジェクトの反対をされてしまわないよう説得し、協力してもらう必要があります。

さらに、システムの導入のタイミングは若い担当者を育てる良い機会でもあるので、若い担当者にも協力してもらいましょう。

【導入中】段階的に導入する

生産管理システムは導入しただけでは終わりません。

新しいシステムを段階的に根付かせるフェーズが必要になります。

生産管理は、資材調達、品質管理、原価管理、開発など、多方面に影響します。

しかし、これら部門の要求を全て取り入れ、業務改革を進めていくのは極めて困難です。

まずは、優先順位を付けて、必要な部門から導入を進めていきましょう。

この優先順位の決定にも経営トップに意見を仰ぐようにしてください。

また、新しいシステムを利用する際には使う機能も一部に絞ります。

いきなり沢山の機能を活用しようとすると、現場に混乱が生じてしまうためです。
ゆっくりと現場に馴染むのを待ちましょう。

【導入後】業務を標準化する

新しいシステムを導入する際は、現場の担当者を中心に従来の業務フローを見直しましょう。

システムを有効活用した業務フローを考案しつつ、現場で業務マニュアルを作成も進めてもらいます。

情報システム部門の方が知識はあるかもしれませんが、現場でマニュアルを作った方がより理解が深まり、システムの浸透を促進させられるのです。

【導入後】定期的に効果を測定する

導入が軌道に乗ったら、効果測定を行ってその結果を社内で報告しましょう。

新しいシステムの導入効果というのは、関係者全員が気になる点でもあります。

納期短縮、作業時間の削減、歩留まりの向上、原価率の低下、在庫の削減といった成果を認識できれば関係者のモチベーション向上にもなります。

具体的なデータを数値化すれば、報告の説得力も高まります。

定期的に効果測定を行い関係者に導入の成果を伝えることでシステムはより浸透していきます。

まとめ

生産管理システムは、導入すれば簡単に生産性が向上するというわけではありません。

目的を明確にし、どのような課題を解決していくかによってどこの生産管理システムを選ぶかも変わります。

また、システムを運用するのは現場なので、現場の担当者や経営者を納得させて導入を進めていかなくてはいけません。

導入が決まった後も段階的に導入を進め、効果測定とその報告も求められます。

生産管理システム導入の際の注意点を理解し、失敗を防ぎましょう。