WEBデザインをするうえで、よく耳にする「GUI」。
IT時代となった昨今、GUIの技術は欠かせないものなっていますが、実際に「GUIとはどんな技術？」と聞かれると曖昧に理解して説明ができない方も多いかもしれません。
本記事では、GUIの概要から開発されるきっかけとなった背景まで、詳しく解説していきます。
今後WEBデザイナーを目指す人たちは素通りできない用語なので、ぜひ参考にしてくださいね。
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GUIについて
プログラミングやIT用語として日常的に使用される「GUI」。
Graphical（グラフィカル）
User（ユーザー）
Interface（インターフェイス）
この用語を略したのがGUIで、「グイ」と呼ばれています。
GUIとは、結論からいうとマウスやタッチによって操作できる画面の総称です。
直感的に操作できるよう設計されたデザインのGUIは、私たちの日常生活において必要不可欠な要素であり、日々当たり前のように触れています。
UIとは
まずは、GUIに欠かせない「UI（ユーザーインターフェイス）」の知識について簡単に解説し、理解を深めていきましょう。
直訳すると、ユーザーとはその名の通り「使用する人」のこと。
インターフェイスは製品やサービスとの「接点」です。
そして、ここでご紹介するUIとは、WEBサイトやアプリケーション、ソフトウェアなどの見た目や使いやすさを指します。
例えば、WEBデザイナーたちは画面のビジュアルが分かりにくかったり配色センスが悪かったりすると「このUIは微妙だね…」といった会話をします。
視覚的にとらえながら操作するGUIでは、レイアウト、文字のフォント、メニューやバナーをいかに見やすく使いやすいデザインにするかが大切なのです。
現代では、このGUIが主流となっていますが、昔は「CUI」が日常的に使われていました。
CUIとの違い
CUIとは、Character User Interface（キャラクターユーザーインターフェイス）の略語で、文字によるUIという意味です。
GUIがビジュアルによるインターフェイスであることに対して、CUIは文字によって操作することを意味します。
マウスやタッチではなく、すべてキーボードによって専用文字を用いながらコンピューターに操作命令を出していたのがCUIの特徴です。
今では考えられないほどの労力が使われていたCUIに対して一石を投じたのが、ご存知Apple社です。
GUIはマウスやタッチなどで直接画面に支持を出せるのとは違い、CUIはキーボードによって時間をかけて操作しなくてはならなかったのですね。
GUIが使われている具体例
実際にGUIが使われているのは以下のようなものです。
【ウインドウ】ディスプレイ上で各種アプリやインターネットページなどの表示を管理するスペース
【メニュー】ディスプレイ上に表示される選択肢。アプリやOSのコマンドを実行できる項目一覧
【アイコン】アプリをイラストマークによって表現したもの。アイコンを選んで開くとアプリが起動される
【ボタン】アイコンの一種で、各種処理を実行できるマーク
これらすべてがGUIの要素です。
私たちになじみのあるものばかりですね。
GUIの歴史
GUIの始まりは先述した通り、Apple社の代表的なパソコン「Macintosh（マッキントッシュ）」通称Mac（マック）による開発技術です。
キーボード操作が当たり前だったコンピューターは、ある程度CUI知識がある人だけのものでした。
しかし、これではパソコンを広い範囲に普及することができないと感じたApple社は、GUIを作り出したのです。
マウスを動かすことでパソコン操作できるMacは、当時かなり革新的でユーザーからもあつい支持を得ていました。
このことから、Microsoft社もGUIの開発に乗り出し、瞬く間に広まって現代の主流インターフェイスとなったのです。
GUIのメリット/デメリット
GUIの登場によってパソコンが一気に身近なものとなりましたが、実はメリットだけではなくデメリットもあります。
GUIのメリットは何といっても「分かりやすさと使いやすさ」でしょう。
目で見たものがそのまま結果に繋がるため、ユーザーにとって非常に分かりやすく操作も快適です。
CUIのように文字羅列による表示や操作だと、視覚的にも分かりづらくコンピューターに対し抵抗を感じる人も多いでしょう。
しかし、GUIはコンピューターに詳しくない人でも分かりやすい画像で直感的にマウスや指で操作できるため、万人にやさしいインターフェイスといえます。
このように、GUIは一見非常にシンプルな構造に感じられますが、実はとても複雑な構造をしているのです。
GUIが組み込まれることで大きなデータになりやすいため、HDDなどのストレージがオーバーしやすかったり大容量のメモリーが必要になったりします。
これがGUIの大きなデメリットといえるでしょう。
まとめ
IT用語のGUIについてご紹介しました。
IT時代となった昨今、ほとんどのOSにGUIが用いられています。
マウスやタッチによって簡単に操作が行えるので、もはや私たちの生活に欠かせないものといえるでしょう。
しかし、CUIもバッチ処理がスムーズであったり容量が少なかったりとGUIにはない魅力をもっているため、どちらもあわせて覚えておくと良いです。
