2025.07.28
店舗管理システム

自社に合ったハンディーターミナルを導入するには?主な開発手法やパッケージという選択肢をご紹介

自社に合ったハンディーターミナルを導入するには?主な開発手法やパッケージという選択肢をご紹介

データ集計や在庫管理など、あらゆる現場で活躍するハンディーターミナル。
「リアルタイムでデータを共有したい」「業務効率を高めたい」など、さまざまな課題解決に役立ちますが、自社にぴったりなシステムを導入する方法が分からない方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、自社に合わせたハンディーターミナルを開発する方法や、パッケージシステムという選択肢をご紹介します。

 

自社の業務内容や作業環境に応じて、ハンディーターミナルの導入方法を検討しましょう。

 

ハンディーターミナルとは?

ハンディーターミナルとは、データの収集や送受信をおこなう業務用の携帯端末です。

 

飲食店でお客様の注文内容を入力・送信するほか、バーコードやQRコードを読み取り、リアルタイムでデータを収集・処理することで、倉庫・店舗での在庫管理や販売業務を効率化します。

 

ハンディーターミナルの種類

ハンディーターミナルは主に、キーボード搭載タイプスマートフォンタイプの2種類があります。

 

キーボード搭載タイプとは、上半分が液晶画面、下半分がキーボードになっている従来のモデルです。スマートフォンタイプは、スマートフォンやタブレットなどの端末に専用アプリをインストールして使用します。

 

近年は、タッチパネルによる直感的な操作と、フルスクリーンによる視認性の高さを兼ね備えたスマートフォンタイプが人気です。特に、AndoroidOSは、拡張性も高いため、自社の業務に合わせて柔軟なカスタマイズが可能となっています。

 

また、キーボード搭載タイプには、リアルタイムでデータを送受信する無線タイプと、端末に保存したデータを後でまとめて送信するメモリータイプがあります。無線タイプは、常に最新情報を確認でき、通信のために移動する必要がないのが特徴です。それに対して、メモリータイプは置台経由での通信となりますが、無線環境でも利用できるというメリットがあります。

 

さらに最近では、音声認識タイプや手を使わずに操作できるハンズフリー型など、さまざまなニーズに対応した製品が登場しています。

 

ハンディーターミナルが活躍している場所

ハンディーターミナルは主に、物流業界や製造業、小売業の在庫管理や、飲食店の注文業務などで活躍しています。

 

ハンディーターミナルを活用すれば、幅広い業界で作業効率の向上とヒューマンエラーの削減が期待できます。また、在庫管理では、リアルタイムで情報を送受信できることから、欠品や過剰在庫、販売機会の損失を未然に防ぎ、適正な在庫管理が可能となります。

 

ハンディーターミナルのソフトウェアの開発手法

ハンディーターミナルのソフトウェアの開発手法
ハンディーターミナルを有効活用するには、自社の業務内容やニーズに応じた機能が備わっているかどうかが重要です。機能を得る手段としては、特定のタスクを実行するプログラム、つまりソフトウェアの開発が挙げられます。

 

ハンディーターミナルのソフトウェアの開発手法には、大きく分けて以下の4種類があります。

 

  • 組み込みアプリケーション
  • Webアプリケーション
  • ターミナルサービス
  • ミドルウェア

 

組み込みアプリケーション

本体に特定の機能を実現するソフトウェアを組み込む手法です。

 

例えば、端末内にデータを保存できるようカスタマイズすれば、無線環境がなくても使用可能になります。また、ブザーやバイブレーターなど、デバイスの制御に関する機能追加にも適しています。

 

Webアプリケーション

Webサーバ上のページを、ハンディーターミナルのブラウザが参照する手法です。

すでに有用なWebシステムを有している会社や、Webアプリの開発が得意な会社、アプリの管理を一元化したい会社などに適しています。

 

ターミナルサービス

PCアプリケーションを、ハンディーターミナルで実行する手法です。今使っているPCアプリケーションをそのまま使用したい、アプリを一元管理したい会社などに適しています。

 

ミドルウェア

外部企業が開発・提供しているミドルウェアを導入する方法です。

 

ミドルウェアとは、基本的な制御をおこなうOSと具体的な業務処理をおこなうアプリケーションの橋渡し的な役割を担うソフトウェアです。高度な処理がパッケージ化されているため、高速かつリッチなカスマイズが可能となります。

 

実際にハンディーターミナルに必要な機能を導入するには?

実際にハンディーターミナルに必要な機能を導入するには?
実際に、上記のソフトウェアを活用してハンディーターミナルに必要な機能を備えるには、主に以下の方法があります。

 

  • 自社でシステムを開発する
  • システム会社に開発を依頼する
  • パッケージシステムを購入する

 

自社でシステムを開発する

自社の開発チームで、ハンディーターミナルやソフトウェアの開発をおこなう方法です。

 

エンジニアとコミュニケーションが取りやすい、運用後も修正対応しやすいなどのメリットがあります。しかし、ハンディーターミナルやハンディーターミナル用のソフトウェアの開発には、専門的な知識とスキルが必要です。

 

そのため、「複雑な処理は不要」「自社に開発できるエンジニアがいない」などの場合は、費用やリソースの観点から、後述する2つの方法がおすすめです。

 

システム会社に開発を依頼する

自社に必要な機能を備えられるよう、専用のソフトウェア開発を他社に依頼するのも一つの手段です。

 

専門のシステム会社に依頼すれば、機能や見た目、操作性など、自社に最適なソフトウェアを開発してもらえます。

 

ただし、独自開発となるため、多大な時間と費用がかかるというデメリットがあります。

 

パッケージシステムを購入する

ソフトウェア開発を自社でおこなったり、システム会社に依頼したりすると、導入まで多くの費用や時間を要します。

その点、ハンディーターミナルやハンディーターミナル向けのシステムを開発している会社から、パッケージシステムを購入すれば、低コストでスムーズに自社に適した製品を導入可能です。

 

パッケージシステムとは、既に製品化されたシステムのことです。多くの企業に導入され、さまざまな要望に応え機能も拡充されているため比較的安価で汎用性に優れており、製品要件や環境さえマッチすれば、比較的簡単にハンディーターミナルを導入できます。

 

ただし、業務フローや全体設計をよく考えずに導入してしまうと、自社の運用に合わない、カスタマイズ費用が想定以上にかさむなどのリスクがあるため、十分なリサーチが必要です。

 

ハンディーターミナルの導入に必要な環境

ハンディーターミナルを最大限に活用するには、本体選びだけでなく、周辺環境を最適化することも重要です。

 

以下の環境をしっかり整備して、ハンディーターミナルのパフォーマンスを最大限に引き出しましょう。

 

  • 通信環境
  • 電源環境
  • プリンタなどの周辺機器

 

通信環境

ハンディーターミナルで蓄積したデータを集計したり共有したりするには、PCやサーバとの連携が必要です。

 

ハンディーターミナルとPC・サーバの主な通信手段としては、LANケーブルで接続する通信ユニットと、電波で通信をおこなう無線LANがあります。店舗の規模や作業内容、通信の必要性などに応じて、適切な通信環境を選択しましょう。

 

電源環境

ハンディーターミナルは、携帯性や利便性の観点から、コードを必要としないバッテリー式が主流です。

 

バッテリーにも、専用タイプ乾電池を使用できるタイプなどさまざまな種類があります。例えば、社内だけで使用する場合は、本体ごと挿しておくだけで充電できるクレードル(充電台)のタイプが便利です。一方、外部に持ち出すことが多い場合は、乾電池などが使用できる汎用性の高いタイプだと、急なバッテリー切れにもすぐ対応でき安心です。

 

持ち出しの頻度や作業環境に合わせて、適切な電源仕様を選択しましょう。

 

プリンタなどの周辺機器

ラベルや伝票・バーコードなどを印刷したい場合は、別途プリンターが必要です。

 

携帯できる小型プリンターと接続すれば、その場ですぐに印字できるため、作業効率が大幅に向上します。

 

まとめ

ハンディーターミナルの導入を成功させるには、自社の業務内容やニーズに応じて機能をカスタマイズすることが重要です。

 

しかし、自社のハンディーターミナル向けに専用ソフトウェアを開発するには、専門的な知識とスキルが必要なほか、多大な時間と費用がかかります。導入後もシステムのアップデートやメンテナンスが必要です。

 

そのため、自社に合ったハンディーターミナルを導入するには、必要な機能がそろったパッケージシステムの購入がおすすめです。

 

近畿システムサービス店舗管理システムは、AndroidOSを利用したハンディーターミナルによる棚卸しや仕入れデータの取り込みに対応しています。POS売上管理、仕入管理、在庫管理、棚卸管理などの基本機能はもちろん、その他にも顧客管理や売掛管理、発注管理など、必要に応じて機能の拡張が可能です。

 

いろいろな集計単位での作表が可能で、単品はもちろん、グループや部門別などカテゴリーごとに管理でき、担当者ごとのメニュー操作の制限も可能です。

 

また、搭載するハード機器にもよりますが、フルスクリーンのハンディーターミナルであれば、視認性も高いことがメリットです。

 

パソコン1台の小規模運用から複数店舗の管理まで、事業規模や作業内容に応じて最適な導入をご提案いたしますので、興味がある方はぜひ下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

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