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バーコードは情報管理に適しており、物流業界をはじめとする様々な業界・分野で活用されています。
例えば、ラベルシールとして印刷して商品に添付するだけで、商品の在庫管理や売上管理を自動的に効率よく行うことができます。
今回は、バーコードについて詳しく解説します。バーコードシールを作成する方法やポイントなども説明しているのでぜひ参考にしてください。
目次
バーコードとは?
一般的に呼ばれているバーコードとは、太さの異なるバー(黒い線)とスペース(白い線)を組み合わせて作られる縦縞模様の識別子です。
バーとスペースはバーコードの下に並ぶ文字や数字を表現しており、バーコードリーダーと呼ばれる専用の機械で読み取ることで、文字や数字を認識できるようになっています。
バーコードは情報管理によく活用されています。例えば、商品ごとにバーコードを作成し、印刷したラベルシールを商品に貼り付けることで、簡単かつ効率的な在庫管理が可能です。
また、最近では、バーではなくセルで表現されたバーコードも増えており、バーで構成されているものは1次元バーコード、セルで構成されているものは2次元バーコードと呼ばれています。
バーコードの構成
バーコード(1次元バーコード)の下には一般的に13桁の数字が表記されており、バーコードはこれらの数字を表現しています。
13桁の数字は、左の2桁が国を示す「国コード」、次の5桁がメーカーを示す「商品メーカーコード」、さらに右の5桁が品目を示す「商品アイテムコード」、最後の1桁がバーコードのデータの正当性を確認するための「チェックデジット」で構成されています。
数字の両端にあるaや*は、データの始まりと終わりを示す「スタートキャラクタ」と「ストップキャラクタ」です。
バーコードの両端には「クワイエットゾーン(マージン)」と呼ばれる余白があり、バーコードを読み取りやすくするために一番外側のバーコードから2.5mm以上のスペースを設けます。
バーコードの種類
バーコードの種類は世界で100種類以上あるとされていますが、大きく1次元バーコードと2次元バーコードの2種類に分かれます。
それぞれの特徴や代表的なバーコードを紹介します。
1次元バーコードの種類
1次元バーコードとは、先述のようにバーとスペースで構成されたシンボルで、商品管理などに使用されることが多いバーコードです。一方向(横)のみに情報を書き込むことができるため「1次元」とされています。
シンプルなため読み取りやすく、比較的安価なバーコードリーダーで読み取ることができますが、2次元バーコードに比べて記録できる情報量は少ないです。
代表的なバーコードには以下が挙げられます。
JAN/EAN/UPC | Interleaved 2 of 5
( ITF) |
NW-7
(Codabar) |
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シンボル | ![]() |
![]() |
![]() |
読み方 | ジャン/イアン/ユーピーシー | インターリーブド 2 オブ 5
(アイティーエフ) |
エヌダブリュー7
(コーダバー) |
文字の
種類 |
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文字の
桁数 |
13桁または8桁 | 偶数桁のみ | 自由 |
特徴 | 流通コード(世界共通の商品識別コード)として、JISによって規格化されている。
JANは日本での呼称、EANは国際的な呼称、UPCはアメリカ・カナダでの呼称。 |
同じ桁数であれば、他のコードに比べて小さいバーコードを作成できる。 | いくつかのアルファベットと記号を表現できる。 |
用途例 |
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2次元バーコードの種類
2次元バーコードとは、縦と横の二方向に情報を書き込むことができるバーコードのことです。1次元バーコードに比べて、より多くの情報をより小さい面積に記録することができます。
2次元コードの誕生により、従来の1次元コードでは不可能だった小さな部品・製品や、大容量のトレーサビリティ管理への活用が可能になりました。
代表的な2次元バーコードには以下が挙げられます。
QRコード | Data Matrix | PDF417 | |
シンボル | ![]() |
![]() |
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読み方 | キューアールコード | データマトリックス | ピーディーエフ417 |
文字の
種類 |
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特徴 |
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用途例 |
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バーコードシールの構造
バーコードシールは、主に基材、粘着剤、剥離紙(セパレータ)の3層で構成されています。
基材と粘着剤の間には、接着性を高めるためにアンカーコーティングが施されています。
剥離紙は、ラベルを重ねたときに上のラベルの粘着剤と下のラベルの基材がつかないように使用します。剥離紙の表面には、剥離紙が粘着剤につかないようにアンダーコーティングを施すことがあります。
また、傷や紫外線などへの耐久性を高めるため、基材の表面をコーティングすることもあります。
バーコードシールの作り方
バーコードシールを作成するには、以下のような方法があります。
- エクセルやパワーポイントで作成する
- 専用のアプリやサイトを活用する
- 印刷会社に依頼する
- 店舗管理システムを導入する
それぞれの方法について解説します。
エクセルやパワーポイントで作成する
エクセルやパワーポイントにはバーコードを作る機能が備わっているため、パソコンがあれば自分でバーコードの作成が可能です。
まずはバーコード用のフォントをパソコンにインストールします。エクセルやパワーポイントを使って必要なデータを入力してフォントを適用させて完成です。
作成したバーコードは、家庭用のプリンターなどを用いて専用の用紙に印刷し、ラベルシールとして活用できます。ただし、その場合はセルの書式の調整も忘れずに行ってください。
専用のアプリやサイトを活用する
専用のアプリやサイトを活用することで、バーコードの制作や編集、印刷を簡単に行うことができます。
以下のアプリやツールは使いやすくておすすめです。
アプリ | サイト |
|
|
エクセルやパワーポイントでの作成時と同様、作成したバーコードは家庭用のプリンターなどを用いて印刷が可能です。
印刷会社に依頼する
自分でバーコードシールを作成することが難しい場合は、シール印刷会社に依頼できます。ただし、多くの場合バーコードの生成を行っていないため、印刷するバーコード自体は自分で用意する必要があります。
家庭用プリンターに比べて高品質なラベルシールの作成が期待できます。
店舗管理システムを導入する
バーコードシールの作成に加えて、業績や在庫状況などの管理の効率化を検討している場合は、店舗管理システムの導入がおすすめです。
店舗管理システムとは、店舗運営に必要なさまざまな管理業務を一元管理できるツールです。バーコードシールの設計・発行のほか、売上集計や在庫管理、顧客管理、仕入れ・発注業務、従業員の勤怠管理などの効率化にも役立ちます。
店舗管理システムについて詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。
>>店舗管理システムとは?機能や業種別の詳細・おすすめの選び方を解説
バーコードシール作成のポイント
バーコードシールを自作する際は、以下のポイントに気をつけましょう。
- 規定の有無を確認する
- 読み取りやすい色や素材を選ぶ
それぞれのポイントを解説します。
規定の有無を確認する
バーコードシールには、サイズや形状などの規定が設けられている場合があります。
例えば、JANコードであれば標準サイズは横37.29mm×縦25.93mmと決められており、0.8倍から2倍までの縮小・拡大が可能です。
また、JANコードを作成する際はGS1事業者コードの新規登録手続きが必要になります。
このように作成するバーコードによっては規定が設けられていることがあり、その場合は規定を遵守したうえで作成しなくてはいけないため注意しましょう。
読み取りやすい色や素材を選ぶ
一般的にバーコードシールは白地に黒で印刷されているものが多いですが、白黒以外の色の組み合わせも可能です。
ただし、淡い色や同系色を使うと読み取りエラーが起きやすくなってしまうため、色の識別をはっきりさせましょう。赤色はバーコードリーダーの光の色と同化してしまうので避けてください。
また、バーコードリーダーが正確に情報を読み取れるようにするには、素材選びも重要です。機能性や耐久性を考慮したうえで、使用用途に合った素材を選びましょう。
バーコードシールを使うメリット
バーコードシールを使うことで、主に以下の3つのメリットを得ることができます。
- 業務効率化につながる
- ヒューマンエラーを削減できる
- リアルタイムの在庫を把握できる
従来のアナログ式の在庫管理では、手作業のため時間がかかるうえに、見間違いや入力ミスといったヒューマンエラーが発生しやすいです。
バーコードシールを活用することで、バーコードを読み取るだけで自動的に在庫や仕入れの管理をしてくれるため、人為的なミスを減らしながら業務の効率化が図れます。
また、リアルタイムの在庫を把握できるため、販売機会ロスの防止にも役立ちます。
まとめ
今回はバーコードについて解説しました。
バーコードは世界中のさまざまな分野で情報管理のために活用されている識別子です。とくに物流分野で活用されるケースが多く、バーコードをラベルシールとして印刷して商品に貼るだけで、在庫管理が自動化されて業務の効率化につながります。
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バーコードシールを活用して業務効率化を図りたい方や、導入をご検討の方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。