2022.04.28
生産管理システム

原価管理を行う理由・目的とは

原価管理とは、製品にかかる原価を算出し、目標値との差異を分析してコスト面の管理・改善を行うことです。

原価管理について詳しく知らない方も少なくありません。

原価管理は多くの要素を考慮して行うため複雑です。

そのため、エクセルやスプレッドシートを用いて正確な原価を把握するのには限界があります。

本記事では、そんな原価管理の基礎的な知識から活用方法まで紹介していきます。

近畿システムサービス管理部

近畿システムサービスは、店舗のトータルな提案を行うシステム開発会社です。免税システム、RFIDソリューション、電子署名等、多くの業種システムの開発実績がありますが、特に流通関連のシステムでは多数の実績とノウハウがあります。

原価管理とは

原価管理では、製品を製造するためにかかっている原価を「固定費」と「変動費」に分類して考えます。

原価の設定や実績との比較、問題点の分析などを行い、利益を上げるために改善していきます。

原価管理では以下のようなことができます。

  1. 損益分岐点の分析
  2. 各製品の採算性
  3. 原価予測から利益目標や予算の立案ができる

それぞれ会社の経営には欠かせない業務であり、最適な生産や価格の設定が原価管理を行うことで可能となります。

予算管理と原価管理の違い

予算管理とは、予算の内訳を考えたり、予算と実績の分析を行ったりすることです。

一方で、原価管理は主に製造原価のみに焦点を当てることになるので、予算管理の方が管理範囲が広くなっています。

予算管理では原価の算出も必要になるので、原価管理の目的や手順についても理解しておきましょう。

原価管理の目的

原価管理の目的
では、どのような目的があって原価管理を行うのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

利益を確保するため

原価管理を行う一番の目的は、利益の確保です。

原価管理では原材料から始まり、サービスの提供までにかかる費用全般を考慮しなくてはいけません。

原価が高ければ高いほど、利益の割合はどうしても小さくなってしまいます。

商品やサービスを提供する際にどれだけの費用がかかったのかを把握し、それをもとに価格を設定することが重要です。

原価管理を正しく行い、確実に利益を上げるよう心掛けましょう。

リスクを回避するため

原価管理にはリスクの回避という目的もあります。

販売価格と仕入れ価格のバランスが崩れてしまえば、利益を上げるどころか損失が生まれてしまう危険性も。

原価の変動を視野に入れ、利益の低下や損失を抑えるためにも、原価管理を行う必要があります。

コストを削減できる

原価管理では原価を構成している内容を把握できるので、無駄にかかってしまっているコストも自然と見えてきます。

無駄なコストを削減して原価を抑えることができれば、価格はそのままに利益だけを増やせます。

原価管理を行う時は、削減できるコストは無いかよく確認するよにしましょう。

損益分岐点がわかる

損益分岐点とは、利益と損失のどちらの方が大きくなるかのボーダーラインのことです。

原価管理によって損益分岐点を把握しておけば、新しい商品や現在取り扱っている商品が利益を出せるかがわかります。

損益分岐点を超えられず、見込んだ利益が出ない場合は撤退も視野に入れる必要があるでしょう。

経営判断を行う上で損益分岐点の把握は必要不可欠。

原価管理を行い、損益分岐点を超えられるかを予測できるようにしましょう。

原価管理の手順

原価管理の手順
ここまで原価管理の目的について紹介してきましたが、実際に原価管理はどのようにして行うのでしょうか。

ここからは具体的にどのように原価管理を行えばよいか見ていきましょう。

標準原価の設定

原価管理ではまず、標準原価を設定します。

標準原価とは、製品の開発や製造の際にかかる費用から考えられる原価の目安です。

標準価格と実際にかかった原価を指す実際原価の差異から利益について把握できるようになります。

ただし、標準原価はあくまでも目標値なので実際原価との差が大きく開いてしまうことも。

できる限り差が大きく出てしまわないよう、現実的な標準原価を設定する必要があります。

市場や相場を把握し、過去の製造データなどをもとに利益のバランスも考慮して標準価格を設定しましょう。

原価計算

具体的な開発・生産段階に入ったら、あらゆる費用を明確にして原価計算を行います。

原価計算では原価に含まれるものを漏れなくカウントすることが重要です。

実際の原価計算では、カウントの漏れが失敗の原因であることが多く、小さなミスが大きな損失になってしまうことも。

原価計算の段階で失敗してしまうと利益の低下や損失を招くので、慎重に行うようにしましょう。

差異分析

原価計算を行ったら、事前に設定していた標準原価と実際原価を比較して差異分析に取り組みましょう。

この差異分析を行うことで、現在扱っているもので利益が出るかどうかを判断できます。

実際に差異分析を行う時は、原価を構成する要素ごとに標準原価と実際原価を比較してください。

材料費の単価や人件費といった要素が想定からいくらの差異があったのかを確かめ、問題点を探っていくことが重要になってきます。

改善行動

差異分析に基づいて課題を把握することで改善につなげることができます。

仕入れ価格や従業員の生産性など様々な要因を検討し、できる範囲で原価を抑えられるようにしていきましょう。

まとめ

原価管理について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

原価管理を行うことで、損益分岐点を把握し、リスクの管理も行えます。

さらに無駄なコストに気づいて改善することでより利益を上げられるメリットもあります。

原価管理では様々な要素を考慮し計算を行うため、エクセルで管理をすると手間がかかってしまいます。

現在の業務が煩雑であれば効率化のために原価管理システムの利用がおすすめです。