2025.09.26
店舗管理システム

売店・物販でPOSシステムを導入するメリットは?機能や役割、選び方のポイントを解説

売店・物販でPOSシステムを導入するメリットは?機能や役割、選び方のポイントを解説

会計やレジ締め作業、在庫管理などの業務に、多くの時間をとられていませんか?

取引回数が多く、単価が低いことが多い売店・物販業界では、ほんの少し作業を効率化するだけで、現場・本部の大幅な負担軽減につながります。

 

売店・物販店で業務効率化を図るには、POSシステム・店舗管理システムの導入がおすすめです。

 

本記事では、POSシステムや店舗管理システムの機能や導入するメリット、選び方のポイントなどを解説します。

 

近畿システムサービス管理部

近畿システムサービスは、店舗のトータルな提案を行うシステム開発会社です。免税システム、RFIDソリューション、電子署名等、多くの業種システムの開発実績がありますが、特に流通関連のシステムでは多数の実績とノウハウがあります。

POSシステムとは

POSとは「Point of Sales」の略であり、POSシステムを日本語で直訳すると、販売時点情報管理システムとなります。

 

POSシステムの主な機能は文字通り、店舗で商品が販売された時点の情報をリアルタイムで記録・管理することです。主にレジに使用され、「いつ・どこで・どれが・いくらで・何個売れたのか」商品の売れ行き動向を確認できます。また、最近では販売データの記録だけでなく、在庫管理、顧客管理など店舗運営を包括的にサポートする形へ進化しています。

 

POSシステムについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

 

>>POSシステムとは?仕組みから機能について解説

 

POSレジとの違い

POSシステムとは、商品の販売データの情報を処理し、在庫管理、顧客管理などをおこなうためのハードウェアやアプリケーションの総称です。

 

それに対してPOSレジとは、POSシステムを搭載したレジ(レジスター)を指します。一般的なレジが有する会計機能に加えて、販売データの記録・管理をはじめとするPOSシステムの機能が備わっているのが特徴です。

 

POSレジについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

 

>>POSレジの使い方は?活用場面や導入の流れ、失敗しない選び方なども解説

POSシステムの主な機能

POSシステムの主な機能
一般的なPOSシステムに搭載されている主な機能は以下のとおりです。

 

 

会計機能

一般的なレジに備わっているのは、合計金額の提示や釣り銭の計算、レシートの発行など基本的な会計処理機能のみです。

 

それに対してPOSシステムを搭載したPOSレジでは、バーコードを読み取るだけで商品の販売データ(商品名・価格・売上個数・時間帯別)が自動で登録・集計されます。

 

また、現金だけでなく、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、多様な決済方法に対応できるのもPOSレジの特徴です。

 

通常、キャッシュレス決済を導入する際は、各事業者と個別契約を結ぶ必要があります。その点、複数のキャッシュレス決済にまとめて対応できるPOSシステムを選べば、契約や管理を一元化できます。

 

売上管理機能

POSシステムで収集した販売データは自動で集計され、手作業による集計や確認作業が不要です。そのため締め作業を効率化し、迅速かつ正確に売り上げを把握できます。

 

また、期間やカテゴリ、曜日・時間帯などを指定して、条件別に売り上げを集計することも可能です。グラフや表などで売り上げの動向を可視化すれば、販売戦略の策定にも役立つでしょう。

 

在庫管理機能

POSシステムの販売データと商品の在庫データを連携すれば、在庫の自動管理も可能です。

 

商品が販売されると在庫数が自動で更新されるため、売れ筋商品や欠品状況などをリアルタイムで正確に把握できます。発注のタイミングも把握しやすくなり、販売機会の損失を防ぐことができます。

 

POSシステムの在庫管理機能について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

 

>>POSシステムで在庫管理をするメリット・デメリットを解説。運用のポイントも

 

顧客管理機能

POSシステムは販売データと連動して、顧客情報を記録することも可能です。

例えば、販売時点で顧客の性別や年齢層を入力すれば、年代ごとの購入傾向を自動集計し、売れ筋商品を把握できます。

 

また、お客様の名前や連絡先、誕生日などの基本情報を登録すれば、来店日や購入回数の確認も可能です。購入履歴に基づくメルマガ・クーポンの配信や、誕生日・記念日などのキャンペーン案内も可能となり、リピート率や顧客満足度の向上から販売促進につながるでしょう。

売店・物販業界におけるPOSの役割

それでは、駅やイベント会場など、特定の施設内で飲食物や日用品を販売する売店・物販業界で、POSシステムはどのように活躍するのでしょうか?

 

売店・物販業界は一度の会計単価が低く、取引回数が非常に多いのが特徴です。そのためPOSシステムの導入で会計を効率化することは、顧客満足度の向上に直結します。回転率も良くなるため販売機会が拡大し、売り上げそのものの向上も期待できるでしょう。

 

取引回数が多いということは、そのぶん現場における締め作業や在庫管理の負担も大きいです。その点、POSシステムでその日の売り上げを自動集計できれば、締め処理の効率化が可能です。また、常に在庫数を正確に把握できるため、欠品や過剰在庫を防ぐことができます。

POSシステムは店舗管理システムとの連携でもっと便利になる

POSシステムは店舗管理システムとの連携でもっと便利になる
商品の販売時点の情報を記録するPOSシステムは、店舗管理システムと連携することでより便利に活用できます。

 

店舗管理システムの機能

店舗管理システムとは、店舗全体の業務を効率化するためのシステムです。

 

具体的には、店舗における事務作業や発注作業の自動化、複数店舗の一元管理、売上データの分析などの機能があり、店舗経営を幅広く支援します。

 

物販店舗でPOSシステム・店舗管理システムを導入するメリット

売店・物販店でPOSシステム・店舗管理システムを導入する主なメリットは以下のとおりです。

 

 

業務効率化

POSシステムと店舗管理システムを導入すると、売上データが自動で記録されるようになるため、レジの集計・締め作業などの会計業務が効率化できます。必要な機能を搭載した製品を導入すれば、発注作業・経理作業などの効率化も可能です。

 

また、複数の店舗を展開している場合は、売上・在庫データを一元管理できるため、本部での管理業務が効率化されるほか、スピーディな経営判断が可能となります。

 

適正な在庫管理

POSシステムがあれば商品が売れるたびに在庫数が自動更新されるため、常に正確な在庫状況を把握できます。

 

さらに、店舗管理システムのなかには、在庫が設定した最低数量を下回ると自動で発注される「自動発注システム」が備わっている製品もあります。こういったPOSシステムの導入や店舗管理システムとの連携により、適正な在庫管理が可能です。

 

コスト削減

POSシステムや店舗管理システムによる業務効率化は、コスト削減にもつながります。

 

例えば会計業務の効率化により、集計やレジ締めにかかる負担が減れば、同じ業務を少人数・短時間で処理できるようになり、人件費を削減できます。

 

また、発注作業を自動化し、過剰在庫や廃棄ロスを減らすことで、在庫管理や廃棄にかかるコストも削減可能です。

 

顧客満足度の向上

POSシステムによって会計業務を効率化できれば、レジの待ち時間が短縮され、お客様のストレスを軽減できます。また、クレジットカードや電子マネー、QR決済など複数のキャッシュレス支払いに対応することで、販売機会の拡大も期待できるでしょう。

 

在庫管理においても、店舗管理システムと連携することで欠品の防止や取り寄せ・予約対応がスムーズになり、お客様のニーズに応じた商品を確実に提供することが可能となります。

 

軽減税率・免税への対応

POSシステムのなかには、一般販売と免税販売をボタン一つで切り替えられる機能や、食品などの軽減税率対象商品と一般商品を自動で判別する機能が備わった製品もあります。

 

こういったPOSシステムを導入すれば、消費税関連のミスを防ぎつつスムーズな会計が可能です。

 

また、販売データは税率別に自動集計されるため、経理・税務業務も効率化できます。

自店に合ったPOSシステム・店舗管理システムの選び方

自店に合ったPOSシステム・店舗管理システムの選び方
どのようなPOSシステム・店舗管理システムが適しているかは、店舗の業務内容やシステムに求める役割によって異なります。

 

自社業務に合ったPOSシステム・店舗管理システムを選ぶために、チェックすべき主なポイントは以下のとおりです。

 

 

必要な機能がついているか

一口にPOSシステム・店舗管理システムといっても、備わっている機能は製品によって異なります。そのためこれらを導入する際は、どのような課題を解決したいのか、自社のニーズをあらかじめ洗い出しておくことが重要です。

 

例えば、棚卸しが大変で困っている場合はPOSレジを導入し、自動発注システムを有した店舗管理システムと連携させるのがおすすめです。また、税率の処理が手間となっている場合は軽減税率や免税に対応している製品を選ぶとよいでしょう。

 

すべての機能が備わっているものが必ずしも自社業務に適しているとは限りません。使いこなせない恐れもあります。解決したい課題や改善したい業務を洗い出し、それらを解決する機能があるかをチェックすることで、ある程度候補を絞り込めるでしょう。

 

コストパフォーマンス

POSシステムの導入には、ソフトウェアの購入や設定費用などの初期費用に加え、月額利用料や保守費用などの運用コストがかかります。また、店舗環境に応じてカスタマイズが必要な場合もあるでしょう。

 

場合によっては、POSシステムの導入による効果をコストが上回ってしまう可能性もあるため、費用対効果に合った製品を選ぶことが重要です。

 

あまり初期費用をかけず、試験的に導入してみたい場合は、スマホ型・タブレット型のPOSシステムがおすすめです。既存のスマホやタブレットにアプリをインストールするだけで手軽に利用開始できます。

 

サポート体制

「IT分野は苦手で、うまく設定できる自信がない……。」という場合は、サポート内容が充実している製品を選ぶと安心です。

 

メールやチャット、ヘルプページなどサポート形態は会社によってさまざまです。特に、電話サポートや出張サポートがある製品なら、初期設定や店舗管理システムとの連携方法もより丁寧に教えてもらえるでしょう。

SA・PA内の販売管理なら「サービスエリア内店舗管理システム」がおすすめ

近畿システムサービス」では、あらゆる業界・シーンにフィットするPOSシステム・店舗管理システムを多数提供しております。

 

近年、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)には、道路を利用される方だけではなく、施設そのものを目的に訪れる方がおられるなど、「単なる休憩施設」から「集客のできる施設」へと変わってきています。売店や飲食店、自動販売機、イベントでの販売など、販売形態もさまざまです。

 

サービスエリアやパーキングエリア内の店舗で、POSシステム・店舗管理システムの導入をご検討の方には、「サービスエリア内店舗管理システム」がおすすめです。

 

SA・PA専用の店舗管理システムで、レストラン・売店などの複数形態の店舗の一元管理や、臨時売店用のハンディPOSとの連携が可能となっています。

 

売上管理や売上分析、在庫管理などの基本機能はもちろん、さまざまな種類の帳票の出力や、多種多様な機器との連携など必要に応じた機能拡張も可能ですので、興味がある方はぜひお問い合わせください。

 

まとめ

POSシステムとは、「いつ・どこで・どれが・いくらで・何個売れたのか」など、店舗で商品が販売された時点の情報をリアルタイムで記録・管理するシステムです。主に会計機能や売上管理機能、在庫管理機能、顧客管理機能などを有しています。

 

一方、店舗管理システムとは、事務作業や発注作業の自動化、複数店舗の一元管理、売上データの分析機能などの機能を通じて、店舗経営を幅広く支援するシステムです。

 

売店・物販業界では、POSシステムと店舗管理システムを連携して導入することで、業務効率化やコスト削減、適正な在庫管理などさまざまなメリットが得られます。「棚卸しが大変で困っている」「レジ締め作業で残業が多い」などのお悩みがある場合はぜひ、導入を検討してはいかがでしょうか。

 

近畿システムサービス」では、あらゆる業界・シーンにフィットするPOSシステム・店舗管理システムを多数提供しております。

 

SAやPA内の店舗に特化したサービスエリア内店舗管理システムや、道の駅向けの店舗管理システム物販・量販店向けの店舗管理システムなど、あらゆるシーンに対応するPOSシステム・店舗管理システムをご用意しております。システムの導入で迷っている方、お困りの方はぜひ、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

 

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