//=get_the_excerpt();?>
近年、AIを活用したサービスがどんどん身近なものになってきています。
AIが人工知能ということは理解できていても、どんなものなのか説明できる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、AIの仕組みや技術についてわかりやすく解説していきます。
現在のAI活用事例も紹介するので、導入を検討しているならぜひ参考にしてみてください。
目次
AI(人工知能)とは?
まずは、AIの定義と歴史からチェックしていきましょう。
AIの定義
AIとは、「人工知能」を意味するArtificial Intelligenceの頭文字をとった言葉。
人間の行う知的行動を人工的に再現する技術を指します。
AIの特徴は、自己学習能力があることです。
しかし、AIがどんなものかという明確な定義はなく、研究者ごとに定義が異なるのが現状です。
AIの歴史
研究が開始されたのは1950年代と、AIの歴史は意外と古く、現在に至るまでにブームが3回あったと言われています。
推論や探索の技術により、チェスやオセロなどのゲームができるAIが誕生したのが第一次ブームです。
しかし、ルールが明確で単純な問題はできても複雑な問題には対応できずブームは終焉。
続いて、コンピュータに知識を組み込む研究により、第一次ブームよりも有用性の高いAIが登場したのが第二次ブームです。
しかし、精度を高めるためのデータを用意する手間がかかる、例外的なルールに対応できないなどの欠点があり、勢いを失います。
そして、自ら学習する仕組みを備えた機械学習の登場により、現在の第三次ブームが到来しました。
加えて、ディープラーニングという技術も実用化されたことで、さらなる発展が予想されます。
ディープラーニングとは
機械学習の技術を発展させたのが、深層学習を意味するディープラーニングです。
コンピュータ自身が膨大なデータを読み込むことで、より複雑な判断や細かい処理が可能になりました。
データを用意する手間がなくなったことでさまざまな分野に導入しやすくなり、現在実用化が進んでいます。
AIの種類
AIには大きく分けて3つの種類に分類されます。
特化型人工知能(ANI)
一定の分野に特化して対応するのが、特化型人工知能です。
例えば音声認識、翻訳、要約、天気予報、自動運転などがあります。
身近な場所で活用されているAIは、すべて特化型人工知能に当てはまるでしょう。
汎用人工知能(AGI)
人間と同じような知的行動ができるのが、汎用人工知能です。
Artificial General Intelligenceの頭文字から、AGIとも呼ばれています。
プログラムやデータなしに状況に応じた判断ができるのが汎用人工知能の特徴です。
特定領域で人間以上の能力を発揮できるAIもありますが、現状人間のような知能を持つAIは実現できていません。
人工超知能(ASI)
人間の知的行動を凌駕するのが、人工超知能です。
Artificial super intelligenceの頭文字をとり、ASIとも呼ばれています。
意思決定や問題解決などの能力が人間よりも優れており、環境問題や社会問題などの解決策を見出すことが期待されています。
しかし、現時点では仮説上の存在で、実現に至るには技術面や法整備などの問題もあり、まだ時間がかかるでしょう。
AIの仕組み
AIは人間の思考プロセスをコンピュータで再現したもの。
膨大なデータやセンサーなどで得た情報を読み取り推論し、最適な行動を選択するのが、AIの基本的な仕組みです、
学習データは多ければ多いほど、AIの精度は高まります。
そして、AIの仕組みを支えているのが、機械学習とディープラーニングです
最新のAI活用事例
現在さまざまな業種でAIが活用されています。
どんな事例があるのか、チェックしていきましょう。
1.製造業
製造ラインでの良品判定はこれまで人間が対応していましたが、判断基準が人によって異なるなどの問題がありました。
良品判定をAIにまかせると、カメラの映像を学習しリアルタイムで行えます。
このシステムの導入により、良品判定の自動化と製品の均一化ができるようになりました。
2.農業
農業では、AIを搭載したロボットにより収穫作業を自動化しているところもあります。
負担を軽減できるうえ、収穫量の予測もでき出荷量の把握にもつながります。
害虫を検知するとピンポイントで農薬を散布するなど、害虫駆除にもAI技術が活用されています。
3.水産業
水産業では、目利きができる仲買人の後継者不足を解消するためにAIが活用されています。
従来はマグロの尻尾の切り口を見た仲買人の経験と直感により、暗黙知ベースで目利きが行われていました。
マグロの尻尾の画像データを学習させたAIにより、写真撮影するだけで目利きできるシステムが開発され、人材不足解消に一役買っています。
4.サービス業
サービス業のカスタマーサービスは、人間の代わりに自動会話プログラムであるchatbot(チャットボット)が対応するケースも増えています。
これまで蓄積されたデータをもとに、顧客からの質問に対応。
人員の削減に大きく貢献しています。
5.飲食業
飲食業では注文受付や料理の提供など、幅広い場面でAIが活用されています。
来客数の予測をAIに任せて発注業務を自動化すれば、食品ロスを減らすことにもなるでしょう。
来客数の予測により適切な従業員数を配置でき、働きやすい環境作りにもつながります。
6.金融業
ある銀行ではAIによるVRラウンジで、実店舗に出向かなくても取引できる仕組みを構築しています。
実店舗と変わらないサービスをスマホのみで受けることが可能です。
AIによる接客で人員コスト削減にもなるうえ、忙しい顧客にも利用してもらいやすくなります。
7.不動産業
不動産価格査定をAIにより自動化している会社もあります。
不動産価格査定はこれまでの取引データを集約して条件に当てはめるため時間がかかりますが、AIなら正確かつ客観的な査定額を短時間で算出することが可能です。
業務効率化ができるうえ、担当者や業者による査定価格の変動がないため顧客からの信頼性が高まるというメリットもあるでしょう。
8.医療
医療機関で時間がかかるのが、問診です。
自動問診システムを使うと、登録された情報から患者さんの病名を診断できます。
医師の労力を削減することに加え、患者さんの待ち時間短縮や混雑回避に役立っています。
9.小売業
コンビニやスーパーではレジの無人化が進んでいます。
AIが画像認識で商品を確認し自動的に合計額が表示されるので、あとは利用客に決済してもらうだけで完了です。
人件費の無駄がなくなることに加え、ミスが少なくなる、混雑を回避できるなどのメリットもあります。
まとめ
今回はAIとは何かわかりやすく解説しました。
現在のAIは、自ら学び分析できるまでに進化を遂げています。
AIは現在さまざまな分野で活用されており、労働力不足の解消や生産性、安全性の向上など、たくさんのメリットがもたらされています。
今後AIの重要性はますます高まるのではないでしょうか。