2022.09.28
POS

POSデータとは?4つの分析方法を活用して経営状況の改善や売上アップ効果

「自分でデータをまとめて分析するのが大変」「顧客リストを作ってもらったけど整理しきれていない」など悩みはありませんか?
 

顧客情報や売上データなど、「POSデータ」を使って行えば、これまで大変だった苦労が嘘のようにラクになります。
 

POSデータの活用方法やメリットを知ることで、売上アップや在庫管理などに役立ちますよ。

近畿システムサービス管理部

近畿システムサービスは、店舗のトータルな提案を行うシステム開発会社です。免税システム、RFIDソリューション、電子署名等、多くの業種システムの開発実績がありますが、特に流通関連のシステムでは多数の実績とノウハウがあります。

POSデータとはどんなもの?

POSデータとはどんなもの?
POSデータという名前は聞いたことがあるけれど、実際どのように使うのか、またどんな利点があるのか、わからない人も多いでしょう。
 

POSデータを活用すれば顧客のニーズが把握でき、企業の成長や経営改善につながります。ここではPOSデータの定義や情報の種類を解説しているので参考にしてください。
 

POSデータとは

POSとは「Points of sales」の略語で、「商品の販売時点」を意味します。
 

この販売時点は、商品をお客様が購入・支払いした時点で、POSがデータを集計することです。
 

POS機能が組み込まれたPOSレジもあり、多くの小売店が導入しています。
 

最近ではインターネットから商品の情報を得てから購入することも多いため、ニーズが多様化し、把握するのが困難です。
 

POSデータ機能があるPOSレジを活用し、顧客の販売実績をデータ化することで、今後どのような動きをすればよいのかが簡単にわかります。
 

また、最近ではタブレット端末など、スマートデバイスにPOSレジ機能を導入している飲食店も多く見かけることもあるのではないでしょうか?
 

POSデータで情報や在庫などを管理するのは、もはや飲食や小売店では当たり前になりつつあります。
 

こちらの記事もおすすめ:POSレジの入れ替え(リプレイス)の時に気をつけたいポイント
 

POSデータの定義

POSデータとは、店舗でどの商品が売れたのかをPOSレジでデータを取得し、それを可視化したものです。
 

例えば商品のバーコードを読み取ることで、購入した時刻や購入店舗、購入した商品などの情報が瞬時に集積できます。
 

複数の店舗間でもそれぞれリアルタイムでデータ管理ができ、大量にある在庫管理もラクになりますよ。
 

POSデータに含まれる情報の種類は6つ

POSデータに含まれる情報の種類は主に6つあります。
 

  • 購入された商品の名称
  • 購入された価格
  • 商品を購入された店舗
  • 商品を購入された日時
  • 商品を購入された個数
  • 前期比の把握

 

また、POSレジで顧客の推定年齢や性別など入力していた場合、顧客情報を把握できることもあります。
 

これらのデータをもとにすることで、商品の売上などもすぐにチェックできて便利です。

POSデータを活用する4つのメリット

POSデータを活用する4つのメリット

商売するにあたって、販売目標や商品開発の際の顧客のニーズなど、さまざまな課題が生まれますよね。
 

これらを解決するためには、POSデータのメリットを知っていると役立ちます。
 

ここでは、POSデータを最大限に活用するためのメリットを解説しているので参考にしてください。
 

売上予測の精度が高くなる

過去の日別や時間帯別などの売上があれば、そのデータをもとに同じ条件だった場合の売上予測が立てられます。
 

例えば、今月土日の売上を予測したい場合、過去3年間の同じ曜日のデータを見ることで、ある程度次の売上が予測できるというわけです。
 

また、過去にあった連休のデータもわかり、どのくらい商品を準備しておけばよいのかがわかります。
 

特に飲食店の場合は、フードロスが大きな出費となりかねません。
 

フードロスを防ぐためにも、過去のデータを遡ってみることで発注の調整ができ、無駄をなくせます。
 

このようにPOSデータを活用すれば売上予測の精度が高くなり、仕事の効率化につながりますよ。
 

メニュー改善や改訂がしやすい

例えば、飲食店の場合、どのメニューがどのくらい注文されているかの把握が必要になります。
 

POSデータなら人気のメニューが可視化されるため、反対に人気のないメニューを改善することも可能です。
 

さらに、なぜこのメニューが人気なのかを追求することで、新商品の開発にもつながります。
 

お客様のニーズが高ければ高いほどリピート率もアップするもの。
 

売上アップを目指すのなら、POSデータで人気メニューや人気のないメニューを把握することで、どう改善すればよいのかが見えてきます。
 

人時売上や原価率を把握しコストを改善できる

POSデータなら「人時売上」や「原価率」をすぐに把握できます。
 

人時売上とは、「従業員1人あたり1時間にどのくらいの売上を出しているのか」を把握するものです。
 

POSシステムと従業員の給与管理システムを連携させれば、日時別や月別の人時売上が把握できます。
 

これによりシフト配置がラクになるだけではなく、接客指導も可能です。
 

一方、原価率とは売上高に対する売上原価の割合です。POSで商品の原価を設定することで、売上と原価率も自動的に計算されます。
 

これによって、店舗の売上総利益や経営状況も把握でき、コストの改善につながるというわけです。
 

キャンペーンの実施

POSデータを分析することによって、商品が売れる日時や季節などが把握でき、キャンペーンを行う時期の検討材料になります。
 

例えばハッピーアワーの設定やお中元やお歳暮の商戦などにも活用でき、顧客の購買行動に合わせた企画立案が可能です。
 

さらに、顧客データと連携することで、ターゲット層や趣味嗜好に合わせたキャンペーンも実施できます。
 

すでにPOSデータを導入している店舗もたくさんあり、幅広い人に向けたキャンペーンではなく、パーソナライズによって顧客が望む情報を優先的に提供するケースが多くなりました。

POSデータを分析する方法

POSデータを分析する方法

POSデータをさらに有効活用するために、分析方法をご紹介します。主に4つの分析方法があるので見ていきましょう。
 

ABC分析

ABC分析とは、売上や在庫金額などの指標から重視する評価軸を定めて、累積構成費の多い順に「A」「B」「C」とランク分けして管理する方法です。
 

重要度の高いものがAとし、BとCに続きます。
 

ABC分析は「重点分析」とも呼ばれ、顧客層や力を入れるべき商品などに活用できます。
 

また、ABC分析は「売れ筋」や「死に筋」も把握でき、商品の調整が可能です。
 

ニーズに応えるための在庫管理などもしやすくなります。
 

トレンド分析

トレンド分析とは、SNSやインターネット上の口コミなどから、顧客の本音や市場のトレンドを分析することです。
 

自社商品の販売実績から季節要因も割り出せ、商品販売の受給トレンドの判断ができることで在庫管理も可能になります。
 

これによって適切なタイミングで、効率よく無駄のない対策ができるでしょう。
 

また、自社商品だけではなく、世の中のトレンドが分析でき、これまで見えなかった潜在顧客に関しても把握できます。
 

RFM分析

RFM分析とは最終購入日(Recency)・購入頻度(Frequency)・購入金額(Monetary)の頭文字を取り、3つの指標を用いて顧客を可視化してグループごとに分類する方法です。
 

これらに一定の基準を設けて「優良」「既存」「見込み」「離脱」など、それぞれの顧客にランクづけしていきます。
 

顧客を属性情報や行動情報によって点数化し、スコアリングすることで、ニーズに合わせた販促活動が可能に。
 

バスケット分析

バスケット分析とはその名の通り、顧客がひとつの買い物かごで会計した商品内容をマーケティングデータとして解析する方法です。
 

買い物かごをひとつの単位とし、なぜ商品AとBを組み合わせて購入したのかを把握できます。
 

商品単体ではなく、それぞれの関係性を分析することで、セット販売も可能になり、客単価アップにつながります。
 

また、人気の商品をセット購入すれば割引になるなど、顧客の購買意欲を高める戦略も可能です。

まとめ

POSデータを活用することで、企業にとって売上アップやメニュー改善などのメリットにつながります。
 

さらにPOSデータは、顧客の動向や趣向などを瞬時に把握することが可能です。
 

近畿システムサービスでは、「店舗管理システム」と「酒飯店舗管理システム」があり、それぞれ用途や目的に合わせて利用できますよ。
 

POSシステムの仕組みはこちら

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